神山生活卒業3年目

生まれも育ちもコンクリートジャングル40代。夫と8歳娘と8年四国の山で過ごし、その後下山。

神山生活二年目になりました。

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こちら雪国です。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

東京から徳島県神山町へ引っ越して1年が経ちました。

夫の転勤(?)をきっかけに突如始まった田舎暮らしですが、

 

あっという間、だったか?

 

「早いもので」と言いそうになるけど、そんなことはないなと。

あんなことそんなことこんなこと、たくさんありすぎてぇぇふぇぇ。。。

 

「畑を耕す」

「野菜をつくる」

「野菜をもらう」

「田植えをする」(→そして大けがをする

蛍を見る

「寒さに泣く」

「虫に泣く」

雑草に泣く」

「カビに泣く」

「庭ので採れた果物でジャムを作る」

「レストランで働く」

「たくさんの、それも年齢も職業も住む場所もさまざまな人たちと出会う」

 

などなどなどなどなどなどなどなど

 

まだまだまだまだたくさんあるけど、なんか泣いてばっかみたいだけど、

社会に出てからこんなにたくさんの「初めて」を経験した1年はありませんでした。

 

「○○に泣く」シリーズでは、夫に多大なる迷惑をかけまして、ええそれはもう。。。

もーしわけないっ!!の一言です。

 

神山に来る前、

「一度は心折れるだろうなー」と思っていたのですが、

現実は、

「折れに折れまくった」

でした。

 

 

「慣れる」ということ

 

しかし、いろんなことを経験して、ちょっとずつ慣れてきて、免疫もできて、

「なんか強くなってきたかも」

と思うんです。

 

例えば、田舎には虫がいますね。たくさん。

こちとらコンクリートジャングル東京育ちで免疫ナシ。

クモ、G、ムカデ、カエル、アリ、カマキリ、カメムシ、コバエ、蚊。。。

それぞれサイズもハンパなくて、当初は逐一ビービーギャーギャービービーギャーギャー言って驚いていたわけですが、驚くってエネルギー使うんですよね。

そんで、エネルギー使うと疲れるんです。

結果、驚くことに疲れてきて驚かなくなるっていう慣れ方をし始める。

これは発見でした。(今でもピーギャーぐらいは言っています。)

 

同じく泣くのも相当疲れます。なのでだいぶ泣かなくなりました。

もー相当いい大人がこんなことを書いてて恥ずかしいですが、事実なので仕方ありません。

 

 

 何かと話題の田舎暮らし、実際どうなの?

 

テレビでも「田舎暮らし」「空き家バンク」といったテーマを取り上げる番組をよく目にしますし、ここ神山町もよくメディアに取り上げられています。

田舎暮らしがちょっとしたブームの匂いすらする中、「ねえどうなの?そんないいもんなの?」と思われる方も多いでしょう。

 

どうしようもないコメントしますが、

「人それぞれ」

だと思います。

 

・・・

あー。

 

いや、でも本当にそうで。

神山に移住してきた人たちも、経緯もいろいろ、やっていることもいろいろ、当然ながら誰一人同じ境遇の人はいないので、その人その人の回答があると思います。

 

じゃあ「お前はどうなんだ」というと、もちろん来てよかったと思っています。

ただ、それは「田舎暮らしサイコー!ヒーハー!」っていうのとはちょっと違って、良いことも苦労もぜんぶひっくるめて、今までとは全く違う生活ができていることが自分にとってよかった、ということです。

移住にあたっては、 NPO法人グリーンバレー、夫の会社、ご近所のみなさんはじめたくさんの方にお世話になり、今の生活があるのはみなさんのおかげです。感謝してもしきれないほどです。

 

移住者への共通意識

 

「この人には神山に来た理由がある」

 

神山にいる人たちは、移住者に対してどこかでそんなふうに思っている気がします。自分も含め。

みんな何かしらの背景があってここにいるんだなーと思っているので、初めて会う人でも自然に会話ができるのかなと。

 

さらに踏み込むと、もう私感以外のなんでもないんですけど、その「何かしらの背景」ってネガティブなもののほうがチカラとしては強いと思うんです。たとえば、「通勤がムリゲー」「仕事で体調不良」「子育て環境」「原発問題」などなど。

つまりは、問題解決のために、ここにきた。

 

ここの生活で人付き合いにストレスを感じることがないのは、そこまでの共通意識があるからなのではと思っています。

 

 

神山生活二年目は?

 

一年目、想定外のできごとが多すぎていっぱいいっぱいの日々でした。

二年目、少しは心に余裕ができるかもしれません。できててほしいところです。できてなきゃ困ります。

 

神山にはとにかくすごい人がいっぱいいて臆することすらある中、自分にできることをマイペースにやっていこうと思います。

 

そして、「地方で暮らしたい」と思っている人にとって何かしらの参考になる情報を発ししていきたいです。(ブログかけ)

 

あと(なにこのまとまらない書き方) 、友人知人はじめ、ちょっと興味あるわという人にはぜひ遊びに来てもらいたいなと思います。虫が苦手な人は肌寒いぐらいの時期にどうぞ。

 

 

かーらーのー

 

めずらしく長い記事になってきた。

ええと、去る2014年11月8日に、夫が「第一回 神山.rb」というITエンジニア向けのイベントを開催しました。

東京から、四国各所から、多くの方がいらしてくださって、非常におもしろいイベントになりました。

夫によるレポート記事です。

 

そのイベントの賑やかしとして、「神山生活一年目」という内容でLT(短い発表 Lightning Talk の略らしいです)をさせてもらいました。

 

ここまで書いてきたことはその時の発表内容が元になっているのですが、実際の発表ではもうちょっと軽い感じで、ここには書いてない気になるお金のことなどにも触れているので、主に「ヒマで死にそーだわ」という人は以下の発表に使ったスライドを見てみてください。

 

 

というわけで、このブログの名前も

「神山生活二年目」

に変更します。

 

さあ、どうなる二年目!?