久しぶりに見た「ヒルナンデス」にて、平野ノラの赤いアイシャドーが個性的で、彼女の私服によく似合っていた。
同じく「ヒルナンデス」にて、にゃんこスターのアンゴラ村長が、地味な私服からオネエ美容タレントの選んだ服に着替えて出てきたとき、メイクもちょっとプラスされていて、とても可愛いらしくなっていた。ナンチャンが「若々しくてかわいい」と言っていたけどほんとそう。
そんな「ヒルナンデス」を見てふと化粧について考えたのでした。
因みに、ここ数年の自分の化粧といえば、日焼け止め、BBクリーム、アイブロウ、たまーにマスカラ、以上になります。
化粧と私
死ぬほどどうでもいい話ですが、どれだけ化粧っ気のない人生だったかを振り返ります。
・イヤイヤ七五三
「女の子らしい」のが苦手で、幼稚園時代からスカートイヤ、ピンクもイヤ、フリルやリボンなんぞ以ての外!
それは小学生になっても変わらずで、花柄の着物を着させられた上にお化粧までされる七五三が苦痛で仕方がなかったのであります。
・女子校に入ったところで、共学の大学に入ったところで
中高一貫の女子校に進むも化粧っ気ゼロ。人って変わらない。
大学時代はテニスと酒に明け暮れ、日焼け止めが何より大事な生活。入学時にAUBEの口紅を買ったけど、結局数えるほどしか使わなかった。
・丸の内OL時代はそれなりに
入社直後のマナー研修での「メイクをしないと失礼にあたる」ということばに衝撃を受け、そこからは20代らしくアイラインにアイシャドー、チーク、口紅、全て自己流で、たぶん今見たらやり過ぎなぐらいだったと思う。ああもう若いって怖いんだからー。
・そして衰退する化粧への意識
20代後半に丸の内OLを辞め、フリーターに。
再び化粧をしなくなり、「すっぴんに近いほうが偽ってない感じがしていいじゃない」と化粧をしない、できないことを正当化していくのでした。
「カワイイは作れる」
飲み食いすれば取れてしまう口紅や、目薬もできないアイメイクは、脆く、儚く、私にとって「面倒くさいもの」。
一方で服や靴は好きで、髪型も髪色もコロコロ変えるし、最近はイヤリングを作ってつけてみたり、結局は興味の方向の問題、というか、「面倒くさいのがいや」なだけか。
何が言いたかったかというと、前述の通り「化粧とは偽ること」とすら思っていた感があるのですが、それは違うなと今更思ったわけです。だって北川景子以外は北川景子じゃないし。あー私以外私じゃないってこういうことか。え、わかんない。
いつもはデニムだけど気分を変えてワンピースを着る、美容院でパーマをかける、それと同じで、一本のアイラインがその人の個性を引き立て、赤い口紅が気分を上げ、きれいなアイシャドーが人に「おおっ」と思わせるのだなと。
街から山に引っ越して、子どもが生まれて、服も機能性重視で選ぶ生活だけど、最近はマスカラぐらいはしようかなという気になっているのでした。
「カワイイは作れる」、なんて40を前にして言うのも恥ずかしけどそんなことを考えた年の瀬、皆様よいお年を。
大好きな美容師さんにかわいくしてもらってご満悦なムスメ。