神山生活卒業3年目

生まれも育ちもコンクリートジャングル40代。夫と8歳娘と8年四国の山で過ごし、その後下山。

ポートランド旅行記 その10 「エッグベネディクトを食べて滝を見に行く」-Portland travel report vol.10

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気がつけばポートランド旅行記も10記事目。

ブログのテーマのはずの「神山生活」が置いてけぼり。

 

パールディスクリクト散歩

ポートランド3日目は、午後から「コロンビア渓谷半日観光」のツアー。

それまで時間があるので、午前中はパールディストリクト(Perl District)エリアを散策。

パールディストリクトはここ10年全米でもっとも成功した都市再生プロジェクトのひとつという呼び声も高い。もともと鉄道の操車場だったエリアがトラック輸送への移行に伴い荒れ地化。そこを地元のデベロッパーが買い取り貸し倉庫業等をはじめ、その後ホイト社が14万平米もの土地を一気に買い取り、市政府と共同で開発を進めたという。掲げたコンセプトはBuild the urban neighborhood、高架道路を撤去し、建物の1階はギャラリーや店舗用途に制限したらしい。

歩けるパールディストリクト | ichizo.org より

 

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近代的なビルがたくさん。

窓のデザインが似てるのは意図的なのか、統一感あり。

 

パールディストリクトについてはこちらも引用させていただきます。

やがて21世紀に入り日本は人口縮小時代に突入した。地球温暖化対策が急務となった。第二次産業は安価な労働力を求めて海外へと拠点を移した。そしてその穴を埋めるために知価社会や創造的産業を活発化させる政策が採られた。税収が減り社会資本整備の対象も選択と集中が迫られるようになった。その結果、都市は高密で複合化したコンパクトシティが注目されるようになった。
そこで、パールディストリクトである。

ここでは職住遊の各機能の融合を前提とした街、つまりグレート・ダイバース・コミュニティが具体的形となって実現している。
その多様性とは、
●住機能はタウンハウスからロフト、コンドミニアム、アパートメントまで
●グレードは中所得者用から富裕層向けまで
●用途は商業の他、工場(バイク工房)からオフィスまで
●コミュニティの成員はヤッピーから子育て世代、エンプティネスター(子供が巣立った世代)から若手アーティストまで
●店舗はローカル・ファミリービジネスからグローバルブランドまで
●交通手段はシェアカー、路面電車から自転車、セグウエイ、スケートボードまで
●建物はモダンデザインのハイテク・コンドミニアムから19世紀製の倉庫まで
●「パウエルズブックス」においては新刊書から古書までが一つの棚で

実践!街づくりゼミ(マチゼミ) - 吹田ゼミ2講.クールの誕生 より

 

多様性を認めつつも、必要な制限はかける」

これができそうでなかなかできない。それが実現できているのがポートランドの魅力の一つなのかなー。

 

はじめてのAce Hotelとランチ

ぶらぶら散歩の後、これまで2泊していた "Mark Spencer Hotel" をチェックアウトして、目と鼻の先にあるポートランドのアイコン、泣く子も黙る "Ace Hotel" へ移動。

とりあえず荷物だけ預けます。

 

見よ!これがリア充の巣窟だ!

 

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こちらはレセプション。こぢんまり。いちいちクソカッコイイぜ。

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お部屋は帰ってきてからのお楽しみ。

 

ランチはAce Hotelの隣にある、"KENNY & ZUKE'S Delicatessen" で。

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ここで(最近それほど騒がれなくなったけど)噂のエッグベネディクトなるものを初めてオーダー。

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向かいの夫のお皿はオムレツ。

初日のサンドイッチ&ハンバーガーに続いてがっつりアメリカンな食事。

それほど胃の大きくない我々ですが、まさかの完食。美味しくいただきました。

 

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このお店で印象的だったのは、楽しそうに接客する個性豊かな店員さんたち。

アフロヘアのファンキーな男性店員さんがビッグスマイルで

「やあ、コーヒーのおかわりはどうだい?」

と話しかけてくれました。

日本の飲食店でこういう雰囲気になりにくいのはなぜなんだろうかな。

 

いざコロンビア渓谷

お店を出てAce Hotelのロビーへ。

ここで「アズマノインターナショナル」(2015年8月末時点Under Construction) のツアーコンダクターの方と待ち合わせ。

 

てっきりバンか何かに乗って行くものと思いきや、スタイリッシュなセダンでご登場。

他にもツアー参加者がいるものと思い込んでいたのですが、参加者は我々2人のみとのこと。

プライベートツアーだ!

後部座席に悠々と乗り込んで出発。

 

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中心地から1時間も走ったっけな。

都市成長限界線を超えると、オレゴンらしい風景(?)が広がってきます。

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いかにも知ってる風に書いた「都市成長限界線」、詳しくはこちらを。

富を築くために、自然を消費してきた事実に多くの人が気づきました。開拓期以来、魚は乱獲され、木は過剰に伐採され、そして工業化の時代には空気も水も土壌も汚染されてしまいました。早い時期にその間違いに気づいた州のひとつがオレゴンです。(中略)そして大切な森林や農業地帯を守るためのルールが制定されました。

この流れの中でも、現在に至るまで街の発展に奏功しているのがUGB(都市成長限界線)の設定です。つまり、この線(地区)を越えて市街地は作れません、という法律を定めたのです。これによって、都市部は市街地として発展できる密度を保ち、農業地帯や山林は保護されてきました。実際に行ってみると、線を境にスパッと分かれています。

不景気育ちの未来都市、ポートランド。愛される街の秘密とは?|地球リポート|Think the Earth より

 

ツアー前半は、メインのコロンビア渓谷とマルトノマ滝を観光。天気も最高。

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あの橋のところまで行きます。

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休日&良いお天気だったこともあり観光客でいっぱい。

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けっこう近くまで行けます。

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こんだけ写真載せといてアレなんですけど、なんでしょう、こう、感動が今ひとつ。

なぜなら「見慣れてるから」。

もちろんここまでの大きさではないけど見ごたえのある滝が身近にあっちゃうってのが、、、。

東京に住んでいた頃なら「うおー!」となっていたことでしょう。

 

我々を連れてきてくれたツアーコンダクターのIさん、ポートランドについてとにかく詳しい。観光スポットはもちろんのこと、産業、都市開発、歴史、美味しいお店などなどなどなど。

移動中も興味深いお話ばかりで、まさに大人の社会科見学。有意義過ぎる時間でした。


ツアー後半は確か魚だかエビだかの養殖場を観に行くってことになってたのだけど、「ご希望あればどこでも行きますよ」と言っていただき、

 

「じゃ、じゃあビールが飲みたいす!!」

 

というわけで、急きょマイクロブルワリー巡りに!やた!

 

その11に続く。